2006/05/01 月

無事帰国!108日間にわたる旅が終了

5月1日(月)

さあ、ついに日本に到着だ。
飛行機はあっけなく名古屋セントレア空港に着陸。
セントレアはとても新しい空港で、特に日本らしい雰囲気もない。
かろうじて様々な標識が日本語メインで表記されているため、
ここが日本だとわかるような感じ。
入国手続きはもちろん日本語。
無事にパス。

ついに108日ぶりの日本だ。

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到着ロビーを出たところで、香港ドルを円に両替。
約4000円。なんだか大金に感じる。

三重の桑名まで一番安く行く方法を観光案内所で訊ねると、
なぜか一番早く行く方法を教えてくれる。
「目的地まで一番安く行く方法を教えてほしい」という質問は、
世界中の観光案内所で何度も訊ねたことがある質問で、
これを答えられなかった案内所はなかったので、彼女の対応にちょっと驚く。
仕方なく自分で料金を調べる。
すると電車を乗り継いで帰るのが一番安い。

まずは名鉄名古屋駅まで。新車両の電車だ。
乗車券850円、座席指定料金350円。
乗客は少なめ。
日本語があふれている状況になれない僕たちは、
2人とも列車の電光掲示板についつい見入ってしまう。

名古屋駅で近鉄に乗り換え。
するとなんだか違和感を感じる。
乗客はたくさんいるのに、話し声が全くしない。
みんな眠っていたり、携帯でメールしたりしている。
僕達が見てきた人々と比べると、
日本人は本当に疲れきっているように見える。そして暗い。


大丈夫か、みんなー!


桑名駅まで父親が迎えに来てくれていた。
ここから車で30分走ると久々の実家。
玄関を開けると、夜23時を回っているにもかかわらず、
母親が笑顔で僕達を迎えてくれる。
荷物を置き、サチと布団に寝っころがる。

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気持ちいい〜!

母親が用意してくれていたタケノコごはんや納豆、味噌汁をもりもり食べる。
途端、やっと日本に帰ってきた実感がわいてきた。
あー、無事に戻ってきたぞー!

このブログを読んでくれていた皆さん、本当にありがとう!
世界は豊かだし、人は本当に優しかった。

そういう感じがこのブログから伝わってるといいなと思います。

それではまた!

伊藤ナルタカ

2006/05/01 月

いつものようにバゲッジクレームからバックパックをピックアップする。
いつものように、到着ゲートから外に出る。
セントレアは初めての場所。
見慣れない風景に、日本に戻ってきたという実感がこみあげてこない。
ガランとした空港は初めてじゃないのに、
何故か今まででいちばん寂しい感じがした。

何不自由なく電車に乗り、ナルタカの実家へ向かう。
これからは桑名で生活する。

この旅では「優しい」という言葉では言い尽くせない優しさに
幾度となく触れました。
それは初めて出会う国の人だったり、
いつも側にいてくれたナルタカからだったり。
世界を一周して、私も少しは優しくなっていたらいいなぁと思っています。

108日間。
ハネムーンとしても、新しいことを始める前の小休止としても、
ちょうどいい長さでした。
私にとっては桑名も初めての町。
世界中どこにいっても結局は楽しかったことを思うと、
きっとこれからも楽しい日常が待っているんだと思います。

今までブログを読んでくれていたみなさん、書き込みをして下さったみなさん、
本当にありがとうございました!

30年後にまた世界1周することを目標に、
毎日楽しく暮らしていこうと思います。

いつかどこかの旅先でみなさんにお会いできたら素敵だなぁ。


伊藤サチ

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♪本日のBGM :
LOUIS ARMSTRONG「WHAT A WONDERFUL WORLD」

2006/04/29 土

バリのチープエステレポート第3弾!念願のエステフルコースを体験

4月29日(土)

いつもの朝食を食べて、早速エステへ。
今日は満を持して、フルコースの日。
「マンディルルール」という17世紀のジャワ宮廷で行われていた
トラディショナルなトリートメントと、フェイシャル、そしてマニキュアの3つ。

「マンディルルール」ではフラワーバスに入るので
町エステの中でも少し高めの『ZEN』というサロンに行くことに。
ギリギリまでどこに行くかを悩んで、
決まれば予約なしでもパっとやってもらえるのが嬉しいなぁ。

『ZEN』は『禅』という漢字名もあり、通りの看板にはこの『禅』という方が目立つ。
第一印象はイマイチ。
路地を入っていくとなかなか立派な建物。

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サンダルを脱いで中に入ると、小さな中庭が。
自然光たっぷりで気持ちが良い。
エントランスには先日行った2つのサロンにはなかった、
プチラグジュアリーなソファもあって期待できそう。

まず初めは「マンディルルール」(1時間45分・約1,600円)。
飛び石の通路を抜けて1階の部屋へ入ると、
大きなお風呂&窓辺には爽やかーな緑と水流が。
部屋の雰囲気はかなり良い。

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シャワーを浴びて全裸でベッドにうつぶせに寝る。
ほど良く強い指圧を全身にした後、オイルでさらに全身をマッサージ。

マッサージをしていない部分には布をかけてくれたり、
うつぶせになった時、ちょうど顔の真下に花々の入ったお皿がおいてある。
この気遣い、ちょっと高いところなだけある。

あー気持ちいなぁ〜と思っていると、ザラっとしたスクラブを塗りたくられ、
ゴシゴシこすられる。
けっこうハードなスクラブのようでこの数ヶ月分の古い角質を
全てそぎおとさんばかりの勢いだ。

それが終わると、ヒヤっとしたクリームをこれまた全身に塗りたくられる。
どうやらヨーグルトパックのようだ。
肩や背中なら気持ちいいけど、おなかに塗られたときは
思わず「ヒッ」と声が出るほど冷えたヨーグルト。

5分ほど放置されたあと、シャワーで洗い流し念願のフラワーバスへ突入。
ぬるめのお湯に花びらがたっぷり。
ふんわり良い香り。

エステってかんじー。

しばらくするとジンジャーティとフルーツを持ってきてくれる。

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こりゃ極楽ですなぁ〜。
最高の朝風呂。

20分があっという間に過ぎて、次は部屋を変えて
フェイシャル(1時間・約1,100円)に。
Tシャツだけ脱いでベッドに横たわる。

目をつぶるや否や、眉毛をサクサク切られる。
これは普通の手順なのだろうか。
私の眉があまりにもボウボウゆえの特別措置なのか、と思うほど
おもむろにカットされ、さらにカミソリで形を整えられている。

目をつぶりながら自分の目の上で何が行われているのかを
漏らさず感じとろうと必死。

クリームも何もつけずにゾリゾリと剃られるためヒリヒリする。
どんな形の眉になっているのかもものすごく気になる。

その後、クレンジングミルクでマッサージ。
時たま、コットンのようなもので眉毛をトントンと押さえられる。

しみる。絶対、血出てる。

さらに、かなり大粒のスクラブ入りクリームでピーリング。
イタタタタ…と心の中で叫ぶ。
肌、赤くなってませんか!?と言いたいけど言わない。

スクラブをはらったらスチームを顔に当てられる。
おそらくスチームはわりと細いホースから出ているようだ。
スチームがピンポイントに顔にあたるので、たまにアツツツツッとなる。

それが終わると、小鼻の横の白ニキビをピンセットのような金属モノで
ギュっとつぶされる。
痛い。
おでこもギュッとされる。

なんて暴力的なフェイシャルなんだ。

私の顔、大丈夫なのかなぁと思っていると
今度はハチミツを顔に塗りたくられしばし放置。
さらにキンキンに冷えたきゅうりの輪切りを顔全体にみっしり乗せられて
しばし放置。
ものすごく気持ちが良い。

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タオルで顔をゴシゴシふき取られて終了。
赤く腫れあがるかも、と腹をくくっていたが、
仕上がった肌を触ってみると、ものすごく柔らかい。

腫れてもいない。
これくらいゴシゴシこすらないと私の肌は再生しなかったのかもしれない、
などと結果論だけど思う。

最後はマニキュア。
この日のためにバリに入るちょっと前から、爪を切らずに我慢してきた。
きれいにネイルを塗ってもらおう、とワクワクして部屋を移動すると、
そこにいたのはやや薄毛のおじさん。

え、この人がネイル担当なワケ!? 

長所は真面目なところです、短所は真面目すぎるところです、
と言いそうなそのおじさんは、見かけを裏切らない不器用っぷり。

テーブルにへばりつくようにして甘皮をカットしたり、ネイルを塗ったり。
ものすごく丁寧なのに雑な仕上がり。
あまりに真剣すぎて、こっちも肩が凝ってしまいそう。

案の定、全てが終わりお会計をする時にネイルを傷つける。
もっとちゃんと乾かしてほしかったが、45分で約770円。仕方あるまい。

こうして、本日のエステ、3時間半は終了。
持参した日焼け止めを塗ってから宿に帰る。
顔をさわるとお肌がフクフクする。
同時に眉毛まわりもヒリヒリする。
いきなり眉毛剃りはないよな〜と思いながらも、
顔も体もきれいに元気になったような気がして大満足。

『ZEN』にはシャンプーがなかったので、宿に戻り頭を洗う。
鏡を見ると、眉毛がスッキリしたせいか小顔になったような気が。
化粧水も肌にグングン入っていく。
うれしー。

ワルーンで昼ごはんを食べたあとは宿でダラダラと過ごす。
私たちの泊まっている宿は、モンキーフォレスト通りから
路地を1本入ったところにあり、その路地の横には
そんなに大きくはないけど田んぼが広がっていて、
通るたびにいい匂いがする。

朝は朝露でキラキラしているし、夜は鈴虫の音色が鳴り響く。
夕方になって、その田んぼを眺めながらお茶ができる、
ちょうど宿への路地の入口にあるカフェに行った。

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↑たそがれナル

ブブールというお粥のお菓子とジンジャーティをオーダー。
ブラウンシュガーで煮た黒いもち米をココナッツミルクと一緒に食べる。

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遠くで聞こえるガムランに合わせてお店の女の子は鼻歌を歌う。
風にそよぐ稲の緑は平和な時間にぴったりの風景。
昼間の陽射しが嘘のような涼しい風が時折すーっと通り過ぎる。

旅はもうすぐ終わるんだな、と思う。

2006/04/29 土

旅の終盤でやってしまった!この旅初のカメラの電池入れ忘れ・・・

4月29日(土)

夜「グヌン・サリ」のステージを見にプリアタン王宮へ。

宿から歩けば30分ほどの距離なのだが、
客引きたちは、プリアタンは遠いからタクシーのほうがいい、としつこい。
彼らを無視して歩いていくと、ものすごい真っ暗な道。
懐中電灯を持っていなければ歩けない。
僕たちはヘッドランプを点けて歩いていく。

プリアタン王宮の前にたどり着くと、交通整理をしている。
さぞかし客も入っていることだろうと中に入ると、いすが2列しか並んでいない。
席が全部埋まっても、演奏者より少ない。
それにしてもこのような芸能を見てるのは、ほとんどが日本人。
昼間、道にたくさんいる欧米人たちは何をしているのだろうか。

7時30分、演奏がスタート。
完全にオープンエアーのステージなので、
ガムランの音が遠くへ抜けていって気持ちがよい。

写真を撮ろうと電源を入れようとするのだが、押しても反応が無い。
もしやと思い、開けてみると、

・・・やってしまった。

ここにきて、この旅初めてのカメラの電池入れ忘れ。
あまりの間抜けぶりに呆然とする。

兵士の役を、若者が演じている。
彼の動きを見ていると、たしかにスマラ・ラティのアノム氏の動きが
いかに高レベルだったかがわかる。
アノム氏の動きは、まるで何かが乗り移ったかのようだったが、
目の前の若者は、動きが青いというか、演じているというか
そういう感じがする。

その後も女性の舞踊や、男女の踊りが次から次へ出てくる。
周りを見渡すと、観光客以上に地元の人たちがたくさん地べたに座っている。
子供たちも、踊りを見て目を輝かせている。

最後に、守護獣であるとされる「バロン」が登場。
目を大きく見開き、顎をパクパク動かしている。
日本でいうところの獅子舞のようなものか。
緑の風呂敷の代わりに、体一面毛で覆われている。

「バロン」は森の王であり、超自然的な力を持つ善の代表である、
と資料には書かれている。
それにしては、この物語はなんだかおかしい。
バロンは登場するや否や、前足をでんと投げ出して、
もちろん目を開けたまま眠ってしまう。

もう1人の登場人物であるサルがおいしそうにバナナを食べている。
サルはからかうかのように、バロンの目の前にバナナを転がす。
するとバロンは急に目を覚まし、すくっと立ち上がり口を大きく開け、
サルを威嚇するかと思いきや、なぜかそのまま退場。

なんなんだこの物語は。

しかもこれが最後の演目だったため、バロンが退場すると
地元の人も満足そうに立ち上がり、帰り支度を始める。
いいのか?こんな終わり方で。

2人でバロンの真似をしながら、帰る。
帰り道沿いのワルーンで、バリ島最後の夕食。

ビールを飲んでいると、横に座っていた地元の若者集団から
日本語で話しかけられる。
その中でも、ガブという若者はものすごく日本語が達者。
レーザーラモンHGの真似や、クレイジーケンバンドの歌を歌ったりしている。

聞いてみると、彼は今大阪の弁当工場で働いていて、
GWを利用して帰省しているのだそうだ。
そりゃあ僕達より日本の芸能事情に精通しているわけだ。
他の若者たちも、みんなガブほどではないけれど日本語を話すことができる。

バリには観光の学校があり、そこで日本語を学んだらしい。
その後、彼らはタクシードライバーになり、
夜はこのワルーンの前を通りがかる観光客を客引きしている。
それにしても相当適当な客引きだ。
だって既にビールを飲んでしまっているし、
日本人観光客に無視されると
「俺の、俺の、俺の話を聞け〜」と歌って笑っている。
楽しげな奴らだ。

彼らは「バリにいればストレスなんて無い」と言い切る。
貧乏で忙しいけど、夜みんなと会って遊んでいれば楽しいよ、と。
また、こうも言う。

「僕たちは医者みたいなもの。
疲れきった日本人を元気にして、また日本に送り届けてあげる」

彼らに連れられて「EXILES」というバーに行く。
ロックバンドのライブが行われるらしく、
観光客も地元の人もたくさん集まっている。
星が見える外の席を陣取り、みんなで飲み始める。
僕たち2人は「アラック」というヤシの木から作られた強い酒を飲む。
かなりくせがあり、おいしい。

バンドのライブが始まる。
古今東西から良い楽曲ばかりセレクションして演奏するいいバンドだ。
みんな立ち上がって踊ったりする。

バリ旅行は2度目からが楽しいそうだ。
最初の旅行で地元の友達を作り、2度目からは彼らと一緒にバリを堪能する、
彼らはガイドブックには載ってない遊び方を教えてくれるだろう、
日本を離れ、バリにもう4年以上住んでいる方がそう教えてくれた。

彼らと会ってみて、確かにそう思う。
みんな僕たちが明日バリを発つのだと話すと残念がり、
次バリにきたらバーベキューしようとか、
釣りしようとかいろんな提案をしてくれる。
バリに遊びに行く理由が、友達に会うため、というのも悪くない。

散々飲んで、深夜1時みんなと別れる。
宿でパッキングするはずだったのだが、そのまま眠ってしまう。

2006/04/28 金

レンタルバイクで、バリ島最大の寺院『ブサキ寺院』へ

4月28日(金)

今日も晴天。
原付バイクを借りて、バリ島最大の寺院である「ブサキ寺院」
に行ってみることにする。

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↑モンキーフォレスト通りの風景

レンタルバイク屋はモンキーフォレスト通りに何軒か存在する。
聞いてみると、50ccのバイクはほとんど無く、
もう少し大きいサイズのバイクの中から、マニュアル(つまりスーパーカブ)か
オートマチックを選ぶシステムになっている。

当然、オートマチックを選択。1台40000ルピア。
2人乗りも出来るような大きさのバイクだったが、
ブサキ寺院までかなり距離がありそうだったので、2台借りることにする。
(ちなみに、インドネシアと日本は国際免許の協定を結んでいないので
国際免許証は有効でない。でも、もちろん免許証はチェックされない)

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僕は学生時代に、寿司屋の出前のバイトをしていたので
二輪車の運転は問題ないのだが、
サチは高校生の時にこっそり原付に乗ったことがある程度。
たしかに、乗っている姿がちょっと変だ。

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まずはギャニャールという村を目指して東の方角へ走り始めたのだが、
どうもスタートから道を間違えたようだ。
幹線道路を走っているつもりが、なぜかものすごく細い道を
クネクネ走り回ることになり、最後は完全に田んぼのあぜ道になってしまった。

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↑のどかだ〜

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・・・誰もいない。

近くの村まで戻り、そこで青年に道を尋ねると、
やはり僕たちは全く見当はずれの方向に走っていたようだ。
ものすごい悪路に苦闘しながら、なんとか大通りにたどり着く。

ウブドから東に向かう幹線道路はかなり快適だ。
舗装状況が良いため、みんなビュンビュン飛ばす。
問題なのは、分岐点の看板が街路樹が生い茂っていて全然見えないこと。
何度も間違う。

ギャニャールから北上し、次はバンリという村へ。
ひたすら坂道を上りつづけているため、少し寒くなってくる。
バンリから東に向かう際にまたもや道を間違え、名も知らぬ村に入ってしまう。

ちょうど村では小さなお祭りが開かれており、
昼間からガムランが村中に響き渡っている。

小さな村では若者でも英語が通じない。
地名とジェスチャーでなんとかコミュニケーションをとる。
ここまで道を間違えまくっていると、
間違えているおかげで、面白い体験をしているような気にもなってくる。

渓谷を越える橋付近のワルーンで休憩。
ここまでで2時間経過。
田舎のワルーンはガソリンスタンドも兼ねているので、給油してもらう。
2台分の合計で20000ルピア支払うことになったが、
それが高いのか安いのか見当がつかない。

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ここから坂道を延々と上り続ける。
ブサキ寺院は標高3142mのアグン山の中腹に立てられているのだ。
どんどん寒くなってきたので、合羽を着る。

スタートから3時間かかってやっとブサキ寺院に到着。
駐車場にバイクを停め歩いて寺院へ向かう。
エントランスで、今日はブサキ寺院でセレモニーがあるため
中に入るにはガイドをつける必要がある、と言われる。
ガイド料を尋ねると貴方次第でいいと言われ、
訝しく思いながらガイドをつける。

腰にサルーンを巻き、バリの正装を身に付けいざ境内へ。

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ブサキ寺院は、たくさんの寺院の集合体だ。
家族の儀式を専門に扱う寺もあれば、職種別、階層別のお寺もある。

バリ・ヒンドゥーの信者以外はお寺の中に入ることが禁止されているため、
僕たちはそれぞれのお寺の入り口までしかいくことができない。

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今歩いている場所は、正確に言えば境内ではないのかもしれない。
ちょうど大きなお祭りが終わった後らしく、今日はお祈りをする人の数も少ない。
お寺はこれぐらい静かな方が落ち着いて良い。

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中央の最も大きなお寺を入り口の外から見学していると、
やってきた欧米人バックパッカ−2人組が
お寺の内部までどかどかと入っていく。
ルールを守らないダメな奴はどこにでもいる。

たしかに遠い異国に来ていろんなものを自分の目で見てみたい、
と言う気持ちはわからなくもないが、
かといってそこに住む人々の宗教や生活を踏みにじるようなことは
してはいけないだろう。

バリの人々はそういう奴等を見て悲しく感じるが、
直接怒るようなことはしないのだそうだ。
なんて優しすぎる民族なのだろう。
そこがまた悲しい。

最後にガイドがお金を要求してくる。
貴方次第といった割には、150000ルピアというものすごく具体的な数字を
提示される。
半分がお寺に支払われ、2割が運営団体に支払われ、
2割が英語の教師に支払われ、自分には1割しか残らないのだと力説される。
本当かよ、と疑いながら交渉して、最終的には130000ルピアを渡す。
ガイドはにこにこして受け取る。

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駐車場でご飯を食べ、ウブドに戻る。
来る時とは違うルートで帰ることに。
ブサキ寺院からまっすぐ山を下り、
スマラプラという王宮のある村を右折して進めばウブドに到着する。

走りはじめは路面がでこぼこして走りにくかったが、
山を下りきると、広くて走りやすい道。
サチもやっと運転に慣れてきたようだ。
僕を何度も追い抜こうとしてくる。
帰りは1時間50分で到着。

宿でシャワーを浴びたりして、しばし休憩。

夕方から、オダランを見学に行く。
オダランというのは、寺院の設立記念日だ。

バリのウク暦という独特の暦にしたがって210日ごとに開催される。
オダランは夕方から夜中にかけて行われるということなので、
しかたなくタクシーを1台チャーターする。
300000ルピア。さすがに高い。

バトゥブランという村を目指す。
ここはウブドとデンパザールの間にある、石彫り職人の村だ。

20分ほど走り無事にオダランの開かれる寺院に到着。
すでに始まっているようで、スピーカーからお祈りの声が村中に響き渡っている。

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今日は比較的小さな寺院のオダランということであったが、
150人ほどの村人が正装をして集まっている。
子供たちもみんな正装だ。
みんなお供え物を持って、寺の本堂に入っていく。

ここには僕たちは入ることが出来ないので外から覗いてみると、
昨日僕たちが体験したのと同じ儀式を行っている。

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お祈りが終わった人々は、本堂に隣接された集会所で溜まって話し込んでいる。
なぜか男は男同士、女は女同士、完全にわかれて座っている。

お祈りは永遠に続きそうなので、僕たちはちょっと失礼して境内を歩き回る。
日本のお祭りと同じように出店がいくつか出ている。
ちょっとお腹がすいたのでなにか食べようということになり、
いくつかの屋台を見て回る。
ミーアヤムと書かれた屋台がうまそうだったので1つ注文。

生麺を湯がき、青菜と鶏肉の煮込みのような具をのせ、スープをかける。
上から辛そうな真っ赤なソースをふりかけ、完成。
5000ルピア。
近くの売店のいすに座り一口食べて驚く。

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バリで食べた料理の中で1番うまい。

麺の歯ごたえ、スープ、煮込みの味、全てが
ワルーンや観光用のレストランとは一味ちがう。
みんな、隠れてこんなおいしいもの食べてたのか。

食べていると、ガムランの楽隊が演奏しながら入場してくる。
急いでスープを飲み干し、集会所に入り込んで座る。
ガムランは本堂に向かって演奏される。
本堂では未だお祈りが続いているが、そのお祈りをかき消すかのようにガムランが鳴らされる。

演奏しているのは若者が多い。
最初はゆったりとした演奏。
何度か休憩をはさみながら、徐々にテンポも速くなり音も強くなっていく。

1時間ほどでかなりトランシーで強力な演奏になったが、
それでも、周りでおしゃべりしているおばちゃんたちのテンションは変わらない。
子供たちも、境内でトランプに興じている。
こんなすごい音楽がBGM代わりというのも豪華というかなんというか。

ガムランの演奏は約2時間で終了。
演奏者達も本堂の方でお祈りと儀式を済ませる。
お祈りの声も止まり、一旦休憩。
村人達は座敷のようなところに集まりみんなでご飯を食べている。

休憩の間、タクシーのドライバーと、バリの儀式について色々話す。
とにかくバリには儀式やお祭りが多い。

バリ・ヒンドゥー教では、
人が生まれてから死ぬまでにとにかくたくさんの儀式を受けなくてはならず、
家族全員の儀式を把握するだけで大変だし、
村には最低3つの寺院があって、それらのお祭りは1ヶ月に1回は必ずある。

それに加えて、総本山であるブサキ寺院の儀式や新月・満月の儀式
などあわせると、ほぼ10日に1度はなんらかの儀式があるのだそうだ。
儀式のために忙しいし、儀式のためにお金がかかる、バリ人は大変だよ、
そういって笑う彼の顔からは、大変さは微塵も感じることが出来ない。
むしろ誇らしげだ。

休憩の後は、ワヤンクリッ(影絵)が始まる。
見ているのは、時間帯のせいか大人ばかりだ。

このワヤンクリッは2日前に見た観光者向けのものとは全く違う、
ものすごい高レベル。
キャラクターの動きや、音のアクセントのつけ方などもすごいのだが、
特にストーリーテラーの声のテンションが素晴らしい。
ぐんぐん引き込まれる。

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ワヤンクリッにはお決まりなのか、ストーリーと関係なく
インドネシア語でのコントが織り込まれる。
見てるおじさんたちにはバカ受け。
そのコント部分がものすごく長いために、物語もものすごく長い。

2日前と同じ内容の物語にもかかわらず、今日は2時間たっても終わらない。
21時30分からスタートしたワヤンクリッは、深夜0時を回ったところでやっと終了。
みんなぞろぞろと帰り始める。

オダランってもちろん宗教的儀式ではあるけれど、それ以上に、
村人みんなで定期的に顔をあわせるというコミュニティ的な意味合いも
強いんだと感じた。

タクシーでウブドまで戻りコンビニでビールを買いこむ。

本当は運転直後に飲みたかったのだが、
オダランで飲酒はご法度なので、こんな遅いタイミングになってしまった。
宿で乾杯。

疲れていたのか、1本飲んだだけでそのままベッドで眠りこける。

2006/04/27 木

激安バリニーズマッサージ発見!ここぞとばかりにマッサージ三昧。

4月27日(木)

昨日の夜、新たにもらったパンフレット『SaRa SPA』。
バリニーズマッサージが2時間で60000ルピー(約840円)。
最安値、発見!

しかも、徒歩5分圏内。
明日の午前中にサクっと行ってこようかなぁ、
とナルタカに聞こえるようにつぶやいておいた。

朝食をパパっとすませて向かう。
サロンへ向かう路地を歩いている時はとってもウキウキする。

『SaRa SPA』はエスニックな雰囲気。

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↑よく見ると、日本語で「いらっしゃいませ」って書いてある。

早速、マッサージ2時間、と言うと「2時間ヤッテマセン」と言われる。
だってパンフレットに書いてあるけどー、と言うと
「ボディ1時間、フット1時間ネ」と。
よくわかんないけど2時間マッサージしてもらえるならと思い、それにする。

個室は狭いながらにバスタブのある部屋。
できる範囲でがんばっている様子が伺える。

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エスニックなトランクス一丁になってベッドに横たわる。
ちょっとしっとりしたシーツ。
少しだけ薄汚れた雰囲気も否めない。
朝一番にきて良かったのかも、と思う。

バリニーズマッサージは指圧が中心。
担当してくれたおねぇさんは柴咲コウ似でとっても可愛く、
そして指圧も力強くて上手。

ただ親指の先が荒れているようで
指圧のあとのオイルマッサージはちょっと痛い。
下半身はとても上手だったけど、
上半身のマッサージになると上の空になってきたようで、
おなかにいたっては2回クルクルっとなぞられただけ。
あばらの骨を指でなぞられた時も指の荒れが気になる。
マッサージ後のシャワータイムも入れて1時間が終了。

部屋を変えてフットマッサージ。
リクライニングできるデッキチェアーが並んだスペースに案内される。

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一番奥に座る。
壁には足裏の図が。
ぬるま湯をはった洗面器に足をいれ、軽石でソソっとかかとをなぞられる。
軽石の反対側についている硬いブラシで
足指をガシガシとブラッシングされる。

その後、足裏マッサージへ。
指圧とイギリス式を合わせたようなマッサージ。
おねぇさんはぼんやりとあさっての方向を見ながら、
たまに、私の方を見て「イタイ?」と聞いてくる。
「気持ちがいいです」と言うと微笑み、
「痛いです」と言うと「“イ”ネ」とその部位を教えてくれる。

薄暗い部屋はひんやりとして、
おねぇさんの指から伝わるあったかさが気持ち良い。
陽射しが強すぎて白っぽくみえる外の景色を見ていたら、
だんだん気持ちよくなって寝てしまった。

お会計すると50000ルピー。
本当は、全身35000、足35000で70000ルピーなはず。
なんでも、開店の10時から13時の間にマッサージを受けた人は
20%引きになるそうだ。
こりゃーラッキー。

2時間マッサージされて約600円。
雰囲気も技術も“悪くない”程度だったけど、
こんだけ安かったら満足しちゃうなぁ。

ただし、リピーターになるかというと、そうでもなく。
5軒に1軒は…というくらい、たくさんのマッサージ屋があるけど
通いたいと思えるところはなかなかないのかも。

明日はどこにいこうかなー。

2006/04/27 木

初めて生で聞くジェゴクはすごい!低音の渦に巻き込まれそう!!

4月27日(木)

今日は、ヌガラという村へ「ジェゴグ」を聴きにゆく。
ジェゴグとは、竹でできたガムラン。

CDでジェゴグを聴いたことはあるのだが、
その時には良さがさっぱりわからなかった。
多分、生演奏を聴いて初めて良さがわかる音楽なのだろう。
ツアー料金は、ヌガラへの移動と夕食代込みで1人US40ドル。
決して安くはない。

15時、集合場所のホテルへ。
集まっているのは全員日本人。
マイクロバスに乗り込み、ヌガラへ向かう。
窓から見えるいくつかのお寺には七夕のようなお供え物が飾られている。
今日は新月の儀式なのだそうだ。

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1時間ほど走ると、窓の外には美しい棚田が見えはじめる。
左側には海も見える。
景色はいいのだが、実はヌガラの先にジャワ島とバリ島を結ぶ港があるため、
想像以上に交通量が多い。
それに加えてアップダウンが激しいため、道路には排気ガスがもくもくとたちこめている。

約2時間30分走ったところで、バスは一旦停車。
運転手とガイドが新月のお祈りをするためだ。
集会所のようなところに、村の人々がお祈りのために集まっている。
みんなあぐらをかいて、頭より高い位置で両手を合わせてお祈りをしている。

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たくさんのお供え物が祭壇近くに飾られている。

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ここから海の方角を見ると「ランプット・シウィ寺院」という結構大きなお寺が見える。

興味のある人は儀式に参加しても良いとのことなので、参加させてもらう。
さすがにお祈りをする場所には入れさせてもらえなかったが、
入り口近くで世話人の男性から手の平に水を注がれる。
3度にわたって注がれた水を、ぐっと飲み干す。
4度目は頭にかける。

最後に、濡れた生米を額とこめかみに押し付ける。
少し食べたりもする。

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おじいちゃんも子供もみんな、おでこに生米をくっつけている。
神妙な儀式というより生活の一部分といった感じで、
みんなごく当たり前の行為として捉えているのが面白い。

再度バスに乗り込み、15分ほどでヌガラに到着。
村の奥の方に「スアール・アグン」と書かれた看板があり、そこが会場。
「スアール・アグン」というのは、ジェゴグを演奏する集団の名前だ。

門を入ると、野外にジェゴグがセットされている。
ジェゴグは竹を木琴のように並べてある楽器なのだが、異常にでかい。
特に後ろの方の竹は、ものすごい太さだ。

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ジェゴグの前に僕たちが座るための笹でできた座布団と低いテーブルが
置いてある。
ナシチャンプルのお弁当が用意されているので、食べる。

隣に座っていた女の子2人組は、メンバーたちとものすごく仲良さげに
話している。
聞いてみると、なんとスアール・アグンのおっかけであった。
スアール・アグンが来日するたび全ての公演に駆けつけ、
今回も彼等の演奏を聴くためだけにバリに来ているそうだ。

ご飯を食べていると、リーダーのスウェントラ氏が登場。
見た目はマイク真木のようだ。
彼の奥さんが日本人らしく、流暢かつ難解な日本語であいさつ。
演奏中はどこに座ってもいいらしい。
あいさつの間に、メンバーが位置につく。

1番大きなジェゴグには、メンバーは楽器の上に乗っかって
演奏をするようだ。

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全体の音が聴こえる場所に座り、演奏が始まるのを待つ。

そして演奏がスタート。
最初の何秒か聞いただけで、この音楽がただものではないと感じる。

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前の方のチームがカラカラといった直線的な音を奏でて、
リズムとメロディを受け持っている。
その心地良い単純な繰り返し音楽の後ろから、
ウワァ〜ンという地響きのような低音が全てを覆い包むように発せられる。
もちろん音を出しているのは、後ろのでかいジェゴグだ。
この低音が信じられないほど低い音で、しかも音が途切れない。
なんだか低音が渦を巻いているかのように感じられる。

低音が内臓を震わせ、中高音が鼓膜を震わせている感じだ。

いやあこれはすごい。

ぼけーっとしているとあっという間に1曲目の演奏が終わってしまう。

スウェントラ氏の説明によると、ヌガラ村の人々は、
昼は農業を営み、夜はみんなでジェゴグの練習をしているのだそうだ。
毎晩こんな音を奏でていたら、それこそUFOでも呼んでしまうんじゃないか?

その後女性のダンスや竹の楽器を使った演奏が続く。

続いてワークショップが始まる。
僕たちも竹の筒のような楽器を手に持って、まずはリズムの練習。
次に4色の旗を使って、バンドを指揮してみる。

ジェゴグには4音階しかなく、その音階はすべて色で表すことが
できるのだそうだ。
そして、その色には全て意味があり、ヒンドゥ教の教えに通じている。
その音階の色をした旗を僕が指差すと、バンドがその音を出す。

最後に、僕たちもジェゴグを叩くことになった。
ジェゴグには8本の竹が設置されており、そのうちの2本が同じ音階。
同じ音階とは言っても、わざと少しずつチューニングをずらしているらしく、
そのずれが渦を巻いているように感じさせるコツなのだそうだ。
なんとも奥が深い楽器だ。

叩く分にはそれほど難しくないのだが、
自分で叩いていても低音の渦に巻き込まれそうになり、
頭がとてもクラクラしてくる。

そういうしている間に、あっというまに2時間30分の公演が終了。
それにしてもすごい演奏だった。
US40ドルの価値はあった。

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↑スウェントラ氏と一緒にパチリ

演奏が終わりバスに乗り込むと、
ジェゴグの低音効果かものすごく眠くなってしまい、瞬時に眠ってしまう。

目が覚めると、すでにウブドの村に入っていた。
深夜0時30分、無事宿に到着。
まだ頭はクラクラしている。
そのままベッドに入り、すぐに熟睡。

2006/04/26 水

今日はのんびりアジアを感じる1日

4月26日(水)

朝、時計を見るとすでに10時を回っている。
昨日のガムラン効果なのか、久しぶりに寝過ごす。
部屋の前のテラスで朝食。

サチはそのままマッサージに出かける。
バリのマッサージは値段がピンキリらしく、
昨夜はたくさんのパンフレットを見比べていた。

僕は情報を仕入れるためにインフォメーションセンターへ。
残念なことに、お葬式は僕たちの滞在中には開催されないらしい。
ただ、見れないと思っていたオダランは小さなものであれば
いくつかは開催されるようだ。
開催される村とお寺の名前をいくつかメモする。

部屋に戻ってくつろいでいると、サチが満面の笑みで戻ってくる。
昼ごはんを食べに「カフェワヤン」へ。
中に入るとなかなかこじゃれた様子。
迷わず座敷席を選ぶ。
靴を脱いで座るだけでアジアを感じるものだ。

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ビールとナシゴレン、ナシチャンプルを注文。
たしかに人気店だけのことはあり、料理はうまい。

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↑ナシチャンプル うまい〜!

その勢いでデザートも食べる。
「DEATH BY CHOCOLATE」という恐ろしい名前のケーキが、
名前のわりには甘くなくて美味。

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↑こわごわ食す・・・

会計をしてもらうと22万ルピー(約3000円)。
ううむ、さすが人気店。値段もそれなりにする。

バリでは、
小さなワルーンだとメニューに表示された価格を支払えばよいのだが、
カフェやレストランだと料金に加えて10%の税金がかかるということを知る。

これからはなるべくワルーンで食事をすることにする。

腹ごなしに散歩。
ウブドの街中から少し歩くだけで、懐かしい感じのする田園風景が広がる。

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棚田をどんどん登っていくと、
あぜ道には害虫対策と思われるたくさんのアヒルが歩いているし、
水路では子供たちが裸で水浴びをしている。

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↑稲の間のベージュ色は全部アヒル!

田んぼの真ん中に「バンガロー」と呼ばれる宿泊施設がいくつかある。
「HOME STAY」の看板もみかける。

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ちょうど稲刈りの時期で、農家の人たちは忙しそうに働いている。
その横を「スラマッソレ(こんにちは)」という覚えたてのあいさつを
交わしながらどんどん進む。
バリでは1年に3度、米を収穫するのだそうだ。

そういえばアマンのアクティビティメニューにも
ライステラスツアーというあぜ道を歩くツアーがあった。
農家の方たちも、まさか自分たちの田んぼが観光の対象になるとは
思っていなかっただろう。

小1時間歩くと、道は渓谷を渡る橋に到着。
その橋を渡り、今度は渓谷の逆側をゆっくり下っていく。
こちら側の田んぼは、まだ青々とした稲。
渓谷ごとに、異なるタイミングで稲を生育しているのだろうか。
子供たちが自転車であぜ道を走り抜けてゆく。
おじさんも水路で水浴びをしている。

暗くなる寸前に、やっと大通りに到着。
街中からお香の良い匂いがしてくる。
ウブド寺院境内から洩れてくるガムランを聴きながら、
僕たちは「オカ・カルティニ」というホテルへ急ぐ。
今日は「ワヤン・クリッ」と呼ばれる影絵が上演されるためだ。

ホテルに到着すると、すでに音は奏でられている。
建物の奥のほうに屋根だけ作られた半屋外のステージがある。
ステージには白い布が張られてあり、
布の向こう側ではたいまつが燃えている。
演奏も布の向こう側で行われている。
とても澄んだ音のガムランだ。

ワヤン・クリッの内容は、バリ・ヒンドゥー教の奥義を伝えるものらしい。
登場人物は、聖なるものと邪悪なものにわかれており、
その間にお祈りをする人がいる。

1人のストーリーテラーによって物語は進行してゆく。
物語の序盤はほとんどが説明。
しかもバリ語なので全然わからない。

しかも、ただでさえ単純な動きしかできない影絵が、
さらに語り手が1人であることによって、1
人の登場人物しか動かすことが出来ない。
正直地味であまり面白くないなあと思っていると、
演者もこちらの空気を感じたのか、
随所に英語で掛け合い漫才のようなことが盛り込まれる。
それがまた、なんだかなあといった気分にさせられる。

ただ、中盤からは物語が盛り上がってくる。
聖と悪の闘いが繰り広げられ、
殴り合いや弓矢のシーンはなかなか見ごたえあり。
最後に人がお祈りをして、物語は終了。
約50分。

バックステージをのぞいてみると、想像以上にたくさんの人がいてびっくり。
もしかしたら、1つの人形に対して1人の操り師がついているのかもしれない。

さすがに22時を過ぎるとワルーンは閉店している。
帰り道沿いにあったカフェで夕食。
ミーゴレンとナシゴレン、カップカイという野菜炒めを注文。
今までのところ、バリで麺類を頼むと100%インスタント麺。
でも、うまい。

2006/04/26 水

結構満足、町エステ。サービスもコストパフォーマンスもなかなか良し!

4月26日(水)

この旅、初のアジア圏。

加勢大周みたいな顔立ちの人が多くてドキドキする。

モンキーフォレスト通りはウブドのメインストリートと言うわりに
車2台分くらいの狭い通り。
一方通行になっている左側の車線にはタクシーやレンタバイクがズラリと並び、
反対側は車とバイクがクラクションを鳴らしながら走ってくる。

わりとスピードを出してくるので、歩道からはみださずに歩くようにすると、
暇そうなウブドの人たちが店の前でたむろしている目の前を通ることになる。

彼らは男同士、とてもくっついて座っている。
隣の人にもたれかかったり、
体育座りしている人の膝をひじ掛け代わりしたり。

初めて見た時はゲイの人たちなのかと思ったら、どうやらただの仲良しらしい。
男は男でかたまって、女は女でかたまって、その様子はとっても微笑ましい。
どんなごっついおじさんでも目が合うとにっこりされる。
あーいい笑顔。

この通りを歩いていると、どんどんエステのパンフレットがたまってくる。
かなりしっかりしたものから、コピーしただけのペラペラのものまで様々。

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マンディルルーという伝統的なマッサージコースは、
ホテルのスパだと100ドル以上してしまうけど、
町エステと呼ばれるチープなところだと1000円かからなかったりする。

ホテルはホテルでものすごーくラグジュアリーだろうけど、
贅沢はアマンで満喫済み。
これからは安くて良さげなところ探してやるぞ、と思いパンフレットを見比べる。

そして今日はパンフレットの感じが良く、値段も安く、
そして宿から近い『Verona Spa』に行くことに。

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手始めにクリームバスとペディキュアをセレクト。
髪はのびっぱなしで傷みまくっているし、
足の手入れも旅に出てから1度もしていない。
あー、キレイになりたい!

モンキーフォレスト通りから気持ちのいい路地を抜けると
こじんまりとした建物が。
中に入るとちょっとした美容院のような雰囲気だ。
自然光がたくさん入ってきて気持ちが良い。

まずはペディキュアから。
爪をカットし、甘皮を処理。爪の間も丁寧にほじくられる。
ほじくられすぎてちょっと痛いけど、
すごく真剣にやってくれているからまぁいいとする。

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私の座っている席からはちょうど小さな中庭を眺めることができた。
花が咲いて緑が生い茂り水が流れている、
そんな風景があるだけで贅沢な気分。

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フラワーバスで足を洗い、膝から下を丹念にマッサージした後、
ネイルを塗って終了。
椰子のウチワで扇いでくれるところがバリっぽくて嬉しい。

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そしてクリームバス、1時間。
上だけムームーのようなものに着替える。
着替えた時に入った部屋は、マンディルルー用のバス付き個室。

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↑うーん、ちょっと狭いかも。
  フラワーバスに入るにはもう少し開放感が欲しいなぁ。

アボカドのトリートメントはナチュラルではなさそうな緑色をしている。
町エステだから致し方ない。
たっぷり髪にぬりつけてから頭皮マッサージ、その流れで首もマッサージ。
トリートメントで首をマッサージするのはどうなのかと一瞬思ったけど、
指圧が結構うまいので良しとする。

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デコルテまでマッサージしたあと、手と腕も揉んでくれる。
そしてスチームで髪を蒸らす。
その間に、フルーツとジンジャーティのサービス。
たたみかけるようなサービスにニンマリ。
しょうがの塊がごろんと入った紅茶は、とっても美味しい。

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15分ほど蒸らした後、洗い流しブローして終了。
思ったよりもしっとりはしなかったけど、
私の髪が傷みすぎているせいだと思うことにする。

全部で約1500円(ペディキュア約700円、クリームバス約800円)。
さすが、町エステ。
コストパフォーマンスは思った以上に高い。

こりゃー毎日行っちゃうかも。

2006/04/25 火

贅沢とは、とてもシンプルなこと。

4月25日(火)

朝7時30分起床。
今日も良い天気。

奮発して朝ごはんは食べることにする。
プールの横の階段を下りていったテラスからは
渓谷を見下ろすことができる。
ミックスジュースと、ブブールというおかゆを注文。
両方ともめちゃくちゃおいしくて感動。
(もしかしたらお腹が空きすぎていたということもあるかもしれないけど)

満足して部屋に戻ろうとすると、
ちょうどスタッフが部屋を掃除してくれているようだ。
10分ほど散歩。
朝しか咲かない蓮の花がちょうど咲いている。

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部屋に戻り、早速朝風呂の用意。
僕たちは本当に風呂好きだ。
燦々と日の照るバスタブにぬる目のお湯を張り、
拾った花びらを浮かせる。
「あ〜」と声を上げながら湯船に入る。
あまりの気持ちよさに、このまま眠ってしまいそうになる。

チェックアウトの時間まで、部屋でガムランを聴きながら
ゆったりと過ごす。

贅沢とは、とてもシンプルなことだ、と思う。

12時。残念ながらチェックアウトの時間がやってきてしまった。
出発の際、良い宿がなかったらまた戻っていらっしゃいと笑顔で見送られる。

そうだ、僕たちはこの暑い中バックパックをしょって
部屋を探さねばならないのだ。
完全に現実に引き戻される。

とりあえずアマンの車がウブドの市街地まで送ってくれるそうなので、
インフォメーションセンターまで送ってもらうことにする。

現在はウブドの村も観光地化が甚だしいとなにかで読んだことがあるが、
実際に市街地を車で走って見るとこれが観光地?といった様子。
洗練されたショップも数多くあるが、道から田んぼが見えたり猿がいたりと、
田舎の雰囲気はまだまだ残されている。

「APA?」というインフォメーションセンターで、
ここ1週間くらいのお祭りや芸能情報をもらう。
どうやら今は、一週間前にベサキ寺院で行われた満月のお祭りと
来週開催される「ガルンガン」というお盆のようなセレモニーに挟まれた、
あまりお祭りごとのないタイミングらしい。残念。

ただ、バリ島ではお葬式などの家族による儀式も
かなり盛大に行われるのだそうだ。
特にお葬式は「ガベン」といい、公開火葬をするため
観光客でも見ることができるらしい。
ガベンなどの情報はどんどん更新されるらしいので
こまめに足を運ぶことにする。

さて宿探しだ。
安そうな宿に片っ端から当たる作戦にする。

まずは「APA?」の奥へ100mほどいったところにある宿「WHITE HOUSE」。
中庭にはプールもあり、部屋の清潔でなかなか良い感じ。
エアコンはついていないが、ファンがついている。
値段を確認すると120000ルピア(約1680円)。しかも朝食つき。
この旅で多分1番安い。
この値段でこの設備ならいいんじゃないということで、
他の宿を見ることもなくここに決める。

溜まった洗濯をしたり、いらないものを処分したりと
細々したことであっという間に夕方。

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洗濯していると、宿の人が笹で作った器に入ったお供え物のようなものを
部屋の前に置いてゆく。

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ただ置いていくのではなく、線香を立て水をふりかけ、
なにか願をかけるようにつぶやいている。
儀式と生活が近い島である。

どこからかガムランの音が響いてくる。
ウブドは芸術の村として有名で、
毎日どこかで伝統芸能のステージが繰り広げられている。
今日は、ウブドの北西に位置するクトゥ村寺院で
「スマラ・ラティ」というグループのステージを見ることにする。

ものすごく後ろの方だったらいやだな、と意気込んで30分前に到着すると、
観客はまだ1人しかいない。
1番前の席を陣取る。

隣の席に座っていた日本人の方に色々教わる。
スラマ・ラティのみどころは中心メンバーである
アノム・プトラ氏の舞踊であるらしい。
彼の踊りを見るためにわざわざバリ島に来る人も多いのだそうだ。

観客は結局30人ほど。
ステージ後方から25人ほどのミュージシャンとダンサーが入ってくる。
そういえばガムランはCDでよく聴くけど、生で聴くのは初めてだ。
かなり楽しみ。

早速が演奏が始まる。
ミュージシャンたちは左右に10人ずつぐらいに分かれ、
お互いの音楽に共鳴するような形で演奏が進んでいく。

僕の想像ではガムランは稲妻のような何かを切り裂くような
激しい音楽かと思っていたのだが、どうやらそうでもないようだ。
たしかに鋭い金属音はするのだが、それ以上に奏でられる倍音と低音で
むしろリラックス音楽であった。

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そうこうしているうちに、リラックスしすぎたのか睡魔が僕を襲う。
ウトウトしているとあっという間にアノム氏の出番がくる。
なんとか睡魔に打ち勝ち、彼の踊りを堪能しようと思っていたのだが、
どうも僕には舞踊を鑑賞する能力が足らないらしい。
どう頑張ってもピロピロと動かす指先と
大きく見開いた目玉にしか注目できない。

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そしてまた倍音の快楽に負けズブズブと深い睡眠に落ちてゆく。
ハッと気がつくと、いつの間にかステージは終わっており
観客が拍手をしていた。
ここまでぐっすり眠れてしまうステージも珍しい。

ステージ終了後、暗い夜道を歩いて宿まで帰る。
真っ暗なあげく、土地勘が全くないために何度も道に迷う。
迷いすぎてお腹も空いてきたため、地元の人が飲み食いする
「ワルーン」という場所で夕飯を食べることにする。
真っ暗な道のなか、ワルーンだけにポツリと明かりがついている。

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ワルーンは基本的に地元の人々が利用する店。
だからものすごく安い。
2人でナシゴレンと野菜炒めとビールを注文し、大体30000ルピア(約420円)。
めちゃくちゃ安いなあ。しかもそれなりにおいしい。

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↑ナシゴレン。うまい。

宿にせよ飯にせよ、バックパッカーがアジアに集中するのも
なんとなくわかる気がする。

無事に宿に到着。
そういえばアフリカに入ってからは危険だからという理由で夜歩くことができなかった。
久々の夜歩きに心地よい疲労感。
ぐっすり。
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